ITパスポートとは

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ITパスポートの資格を一言で説明すると「IT系の国家資格」です。

国家資格

国家資格とは、文字通り国が作った資格のことで、大きく2種類に分けることができます。

1つ目は、許可の性質を持つもので、自動車の運転免許のように、本来は○○をすることは禁止されているけど、その資格があれば○○をやっても良いとされるものです。理容師・美容師の資格もそうですね。

もう一方は、認定の性質を持つものです。ある一定以上の能力(技術や知識)を持っていることを保証するための資格です。誰が保証するのかと言えば、国家資格ですから国が保証します。ITパスポートはこちらです。

余談ですが、認定の資格と言っても、仕事の依頼主から「この資格を持つ人が△人以上いること」が依頼の条件として提示される、なんてケースはあります。

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ITリテラシのために

ITパスポートの資格は、IT系、つまり情報処理の資格です。

「IT系」とか「情報処理」とかいった単語を見ると、何となくソフトウェアを作るプログラマをイメージされるかもしれませんが、そういった「開発者」よりは、仕事で日常的にPCを使っているというような「利用者」に向けた資格と言えます。

実際、試験には開発に関する問題が出題されますが、深い知識までは問われません。あくまで初歩的なレベルです。しかし、初歩的とは言え開発に関する知識を得ることによって、よりIT利用の理解力が深まることは言うまでもありません。このITを利用する能力のことをITリテラシといいます。

今後いろんな場面でIT化がますます進んでいくことが予想されますので、自身のITリテラシを高めるため、また、開発の道に進む予定の人も最初のステップ、登竜門として取得してみてはいかがでしょうか。

用語解説
ITリテラシ
ITリテラシーともいう。ITを使いこなす能力のこと。厳密には「情報リテラシ」とは区別される(情報リテラシの場合は、必ずしもPCなどIT機器やソフトウェアの使用に限らないため)。

向き、不向き?

先ほど日常的に使用している人に向けた資格と言いましたが、日常的な使用とはどんなことでしょう。

PCなどのIT機器は様々な用途に使えますので、その用途も人によって様々です。

たとえば、毎日ウェブサイトの閲覧をしているだけだったり、ネットオークションやネットショッピングをしてるだけだったりしても「オレは・私は日常的に使用しているんだ」と、言えることは言えちゃいます。

では、その人はITパスポート資格に向いてないのでしょうか。

そんなことはありません。

その人は既に、PCの基本的な操作が分かっていますし、インターネットの仕組みもなんとなくは理解できています。そこからテキストなどで知識量を増やせば、合格まであともう少しです。

スタートはそこからでも、合格したときには確実にITリテラシが身についているというのが、ITパスポートの資格です。

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